当スクールでも「RYTとRYSの違いは何?」という質問はとても多くいただきます。
特にRYT200講座修了して間もない卒業生に多いご質問です!
先に正解をお伝えします!
RYSとは、全米ヨガアライアンス協会に登録している「認定校」のことです。つまり「学校」を指します。(Registered Yoga Schoolの略)
RYTとは、全米ヨガアライアンス協会に登録している「講師」のことです。つまり「講師」を指します。(Registered Yoga Teacherの略)
<RYT200の位置づけ>
RYT200などRYTは「講師」を指し、日本語では「登録された(Registered)ヨガ講師(Yoga Teacher)」という直訳なるため「資格ではない」ということを稀に耳にします。私の認識では名称の字面はともかく実態的には協会が発行する「民間資格」と捉えていただくのが良いかと考えます。RYT200は、ヨガを学ぶ上でカリキュラムもバランスがよく、ヨガ講師になる際やヨガを深く学んでみようとする際に、最初に取得すべき資格と私は考えています。
しかし、これは言葉の定義にすぎません。
ポイント① そもそもなぜ「RYTとRYSの違いは何?」という疑問が生まれるのか?
そもそもなぜ「RYTとRYSの違いは何?」という疑問が生まれるのか?ですが、
RYSの証書デザイン作成の経緯に起因?
それにはまず学校が作るRYT200証書についてのお話から、、
実はRYT200の証書は各学校(RYS)が好みのデザインで作成することになっています。
ヨガスクールが全米ヨガアライアンス協会に認定校の登録をする際に証書をデザインすることになるのですが、その際に協会から例示されるサンプルの証書デザインにRYSのロゴマークはいっています。
当然、各校はそれに則って、目立つようにRYSのロゴマークを付けた証書がデザインされることが多いようです。
RYTでなくRYSという別の資格だったとうことは「ないですよ!笑」
こちらがSANSEEDのRYT200証書デザインです。(注意:サンプルです)
RYT200の勉強をしていたのに証書内にRYSのロゴマークがあるので、
「え、せっかく取得した資格はRYTでなくてRYSという違う者なの?」
とか
「違う資格だった?ひょっとさいたら、、だまされたかも(笑)」
という疑問がよく上がるのが原因だったようです。
英語にはなりますが「学校(RYS)が200時間相当のカリキュラムを修了したことを証明・・」という表記としております。
間違いなく全米ヨガアライアンスのカリキュラムでご卒業していますので安心してくださいね。というご案内になります!
ポイント② 証書を受け取った時点がRYSで協会登録をするとRYTに変更できるという噂話
今も稀にこのようなことをおっしゃっている受講生や卒業生がいらっしゃるのも事実です。
「証書を受け取った時点がRYSで協会登録をするとRYTに変更できる」
あくまでもRYSは協会認定校を指します
RYT200養成講座の証書を受け取ると確かにRYSという大きなロゴマークが目立つので、そのようなイメージに感じる方がいるのかもしれません。
先にも説明させていただきましたが、RYSは認定校のことを言います。
ですので、卒業生の皆さまにRYSというスタータスがあるわけでもありません。もちろんRYSという資格もありません。
RYTというネーミングが協会ビジネスを支える??
他方、「全米ヨガアライアンス協会に登録するとRYTに変更」まだ整合的な理屈なように思いますね。
というのはRYTの略はRegistered Yoga Teacherです。日本語で「登録された(Registered)ヨガ講師(Yoga Teacher)」という直訳になります。
そうです。「登録されたヨガ講師=RYT」ということは、協会に登録することでRYTに変更というイメージに感じてしまいますよね。
ただし、これはあくまでも個人的な意見ですが、協会側が上手く資格のネーミングを作ったという印象です。
協会は年会費をもらって儲けるお仕事!
生臭いことを話します。
全米ヨガアライアンス協会のビジネスはRYTの卒業生に協会登録をさせることによって以下の年会費を受領することにあります。
<年会費>
初年度: 115ドル≒1万8,133円
2年目以降: 毎年65ドル≒1万249円
(2025年1月12日現在の1ドル≒157円に基づく)
かなり高額なうえ、「年会費に見合った講師として活動のしやすさのサポートなどはあまりない」と判断する方もいらっしゃると思う、というのがあくまでも「個人的」な感想です。
名称をRegistered Yoga Teacher、日本語で「登録された(Registered)ヨガ講師(Yoga Teacher)」とすることで、「協会としての収益を確保するため登録を誘導させるためRegisteredというワードを資格の名称のように使用しているのかなぁ」と勘ぐってしまうのは、、、たぶん私だけです。
私の感想はともかく、
実際にはRYT200を修了後も協会登録をしないで活動するヨガ講師も多くいます。
少なくとも私の知る限りでは登録をしていない(もしくは、最初は登録をしていたものの更新をしていない)講師の方が多くいるように感じます。
日本では以下のような住み分けで名刺の表記を行っているような風潮があります。
<よく見かける名刺の書き方>
登録していないヨガ講師:RYT200養成講座修了
登録をしたヨガ講師:RYT200
私は登録をしている講師、登録をしていない講師のどちらも知り合いがいますが(RYTの講座を担当する方、RYSの運営をする方を除いて)登録をしないことによるデメリットは正直聞いたことがない、ということが本当のところです。
私自身、SANSEEDヨガスタジオで働く前は登録をしていませんでしたが(注:SANSEEDはRYSなのでヨガ講師は全員が協会登録をする企業方針としています)、特に採用オーディションなどで協会登録をしていないことでマイナスなどは一切感じたこともなかったです。
まとめ
長くなってしまいましたが、結論だけを簡潔にまとめます。
・RYSとは、全米ヨガアライアンス協会の認定校を指す(Registered Yoga Schoolの略)
・RYTとは、全米ヨガアライアンス協会の認定講師を指す(Registered Yoga Teacherの略)
・RYT200「民間資格」と捉えて良いと考えます
・全米ヨガアライアンス協会登録費用は、初年度 115ドル≒1万8,133円、2年目以降 毎年65ドル≒1万249円 (1ドル≒157円、2025年1月12日現在)
・全米ヨガアライアンス協会に登録することによるメリットはあまりないと感じている講師が多いと思われる。
・登録しなくても問題なく活動している方も多いと思われる。(ただし、RYTの講座を担当する方、RYSの運営をする方を除く)
・RYT200はカリキュラムの構成や分野毎のバランスが良いのでヨガを学ぶ上でベストな資格
今回は、RYT200という資格に関することを業界の実情も含めながら、出来るだけ詳しくご案内させていただきました。
皆さまのお持ちになっていた疑問などに少しでもお応えできていれば幸いです。
ヨガ講師 MISATO