RYT200の本当の価値とは|「意味ない?」と伝わったり、資格取得後に差がつく理由

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RYT200の本当の価値とは何か

RYT200について検索などで調べてみると、よく「資格を取っただけでは意味がない」という言葉を目にします。

Googleで検索するだけでも「RYT200」「意味がない」というよく検索されるワードが出現しています。

一見ネガティブな表現ですね。ただ、実は“本質の一部”を正しく捉えている言葉でもあります。

ただし、その背景や理由が正しく伝わっていないのがヨガ業界の現状です。

この記事では、20年以上の講師経験のある4名の座談会やワークショップでの内容を元に、現場での実態と共に「RYT200の本当の価値」について整理していきます。

RYT200は「何の資格なのか」

まず前提として、RYT200は全米ヨガアライアンス協会という米国の民間団体の基準に基づいて発行されるヨガの民間資格です。

医師や弁護士の国家資格のように「この資格がなければ講師ができない」というものではありません。

極端にいえば、ヨガ業界では何の資格を取得していなくてもヨガ講師として活動することが可能です。

それでもRYT200がヨガ業界の基準になる理由

ではなぜ、RYT200がこれほど広く認知され、業界の基準のように扱われているのでしょうか。

理由はシンプルで、カリキュラムのバランスが非常によく整備されているからだと考えています。

たとえば、RYT200では以下のような内容を体系的に学びます。

・ヨガ哲学
・解剖学
・アーサナ
・指導法

これらを効率よく学べる構造になっており、「ヨガを総合的に理解する最初のステップ」として非常に優れています。

ヨガ発祥の地であるインドにも資格や学びの系統はあります。ただ、学ぶ内容や基準が統一されているとは限らず、学校や講師ごとの差が大きいため、現代のヨガ業界において世界的な共通基準として広く機能しているのはRYT200です。

このカリキュラムの統一的な基準により、実際に学習された方々のレベルアップなどが評価・浸透し、徐々に資格として評価され、近年の資格取得者の増加につながりました。

現在までRYT200が確固たる資格となった背景は全米ヨガアライアンス協会の組織力とカリキュラムの統一基準にあったといえます。

実際、日本国内でもRYT200を最初の資格として取得する人が非常に多いのが実態です。

つまり、RYT200はヨガ業界で

・共通言語として機能している資格
・登竜門としての資格

であるといえます。

RYT200の本当の価値

ここが最も重要なポイントです。

RYT200の本質的な価値は「ヨガを体系的に学ぶことができる最初の資格」であるという点にあります。

つまり、

・完成された講師になるための資格ではなく
・ヨガの学びの土台を作る資格

といえます。

「資格を取っただけでは意味がない」と言われる理由

巷では、特にインターネット上では「RYT200」「意味がない」という検索ワードであふれています。

確かに一理あるといえば一理あります。

① 卒業後の指導を意識せず「なんとなく」受講するケース

資格取得を“ゴール”として受講すると、学びはその場で完結してしまいます。

しかし本来は、

・どう伝えるか
・どう指導するか

という視点を持って受講することで、初めて講師としての土台が作られます。

② 資格取得後に時間が空いてしまうケース

もう一つは、学びを継続しないことで講座の内容を忘れてしまうことです。

学校によって差はありますが、少なくとも1つのクラスを組み立てて指導するための土台を作る、というのがRYT200の大きな役割です。

しかし、その後、実際の現場に応用する力、生徒様やスタジオに合わせた柔軟な対応力は、継続した実践と学びによって身についていきます。

卒業後にこの学びまでに時間が空いてしまうと、

・クラス指導の感覚を忘れる
・そもそもヨガに対して遠ざかる

という状態になり、結果として「意味がなかった」と感じてしまうケースが出てきます。

RYT200の価値を最大化するために

では、この資格をどう使えば価値が生まれるのか。

ポイントはシンプルです。

① 目標を持って受講すること

必ずしも受講前に講師になることを前提とする必要はありません。

ただ、講師になったときを少し想定しながら、自分がどんなクラスを作りたいのかをイメージし、実際にクラスを組み立てて指導練習をしてみることには大きな意味があります。

講師を目標とはしていなくても「自分のためにヨガを学びたい」というきっかけの受講であっても、カリキュラムの中で行う指導練習(自分の言葉でヨガを伝えるということ)から得られる気づきは多くあります。

それを自分の学びにどう応用するかを考えながら、受講中には少しずつ小さくても目標を持ちながら進めていくことが大切です。

② 1クラスを指導できる状態まで仕上げる

卒業後の進路がまだ明確に決まっていなくても問題ありません。

ただ、卒業のタイミングまでに、講座の中で作った1つのクラスだけは、自分が納得できる指導レベルまで仕上げておくことをおすすめします。

1つのクラスで十分です。しかし、その1つのクラスでの基準に到達できれば、皆様の中でRYT200の価値は大きく変わってってくるはずです。

③ 卒業後の学びを前提にすること

RYT200はゴールではなくスタートです。

・どんな講師になりたいのか
・何を、何のために、今後は学び続けるのか

これを受講中、修了時点、あるいは卒業後に少しずつ決めていくことで、資格の学びは実際の行動につながりやすくなります。

まとめ

RYT200は、

講師になれることを保証する資格ではなく、
ヨガを体系的に学び、理解するための最初のステップとなる資格
です。

ヨガ哲学・解剖学・アーサナ・指導法といった内容をバランスよく学びながら、
「ヨガとは何か」を総合的に理解するための土台を作ることが、本来の役割です。

そのため、「資格を取っただけでは意味がない」と言われる背景には、

・資格取得をゴールとしてしまい、指導を意識せずに受講してしまうケース
・資格取得後に学びや実践が止まり、内容を活かせなくなってしまうケース

という2つの現実があります。

一方で、

・受講中から「どのように伝えるか」を意識すること
・1つのクラスを自分が納得できるレベルまで仕上げること
・卒業後も学びや実践を継続していくこと

これらを意識することで、RYT200の価値は大きく変わります。

つまり、RYT200は「資格そのものに価値があるもの」ではなく、
その学びをどのように受け取り、どう活かしていくかによって、初めて意味を持つ資格です。

ヨガを深く理解し、将来的に指導へとつなげていくための土台として、
そして自分自身の学びを広げていくための起点として、

RYT200をどのように使うかが、その価値を決めるといえます。

最後に

ここまでお伝えしてきた通り、RYT200は

・受講時の意識
・卒業後の行動

によって、その価値が大きく変わる資格です。

そして実際に「意味がなかった」と感じてしまう多くのケースは、

・指導を意識せずに受講してしまうこと
・卒業後に学びや実践が止まってしまうこと

この2つに集約されます。

私たちゼロカラYOGAでは、この2つの課題を前提にカリキュラムを設計しています。

・未経験からでも段階的に「指導できる状態」まで到達できる設計
・講座の中で実際にクラスを作り、指導することを前提としたカリキュラム
・卒業後も学びや実践を継続できる環境(7年以上継続している勉強会)

これらはすべて、

「資格を取って終わりにしないための仕組み」です。

RYT200は、受けるだけでは価値が決まる資格ではありません。

だからこそ、

・どう学ぶか
・どこで学ぶか
・その後どう続けられるか

まで含めて考えることが重要です。

資格を「取って終わり」にしないこと。

そして、その学びを実際の行動につなげていくこと。

それが、RYT200を本当に意味のある資格にするために欠かせない要素だと考えています。

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